夫の健友館通いは続き、毎日が充実していました。
ある日。。。
久しぶりに会社から帰宅した夫の顔色が悪く、どうしたのか聞いてもなかなか答えてくれませんでした。食事も少ししか手を付けず、大きな溜息をつきました。
「大腸癌だって、、、」
ハッキリと夫の声が聞こえたが、私は「えっ?」
「かなり進行しているらしい」
「あちこち転移もしている」
「数か月みたいだ」「ごめん、今日はこれ以上話したくないから。一人にしてくれ。。。」
私はどう受け止めて良いのか、なんて声を掛けてよいのか、一つも整理が出来ない状態になった。他人事の様な出来事が身近に起こった。何を考えれば良いのか、何を悩めば良いのかも分からず、無の時間が朝まで続いた。